「結婚相談所は儲からないって本当?」
「女余り・闇と言われる業界に、今から参入して大丈夫?」
副業や独立開業で結婚相談所を検討し、ネガティブな情報に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、結婚相談所ビジネスは「勝ち筋を知っている者だけ」が儲けられる業界です。市場は確実に存在し、IBJ単体で年商147億円・粗利率90%超という驚異的な収益性を誇る一方、集客の仕組みを持たない個人開業者は赤字撤退するケースも少なくありません。
この記事では、市場規模・業界動向・収益モデル・トラブル・女余り問題まで、開業判断に必要なすべての情報を2026年4月時点のデータで徹底解説します。この記事を読み終える頃には「自分はこの業界で勝てるか」の答えが出ているはずです。
【早見表】結婚相談所開業を判断する5つの質問
開業すべきかどうかは、以下の5つの質問への答えで判断できます。
| 質問 | YESなら有利 | NOでも対策可能か |
|---|---|---|
| ①月10万円以上の集客投資ができるか | ◎ SEO・SNS・広告で会員獲得 | △ 対応必須(後述) |
| ②3年は副業で耐えられるか | ◎ 安定した収益化まで時間が必要 | ✕ 短期撤退リスク高 |
| ③人の悩みに寄り添える性格か | ◎ 会員対応が適性 | △ 外注や仲人補佐で補完可 |
| ④IBJ・TMS等の大手連盟加盟費を用意できるか | ◎ 加盟金80〜160万円が目安 | ○ 少額連盟から始める選択肢あり |
| ⑤地方でも都心でもWeb集客のスキルがあるか | ◎ SEOに強いと優位 | △ Cluster記事で学べる |
婚活市場の現状|2026年4月時点の最新データ
婚姻件数は減少、しかし婚活サービス利用者は増加中
内閣府男女共同参画局「令和4年版男女共同参画白書」によると、2021年の婚姻件数は51.4万件と戦後最少を記録。少子高齢化・晩婚化が進む一方で、「自然な出会い」が減少する中、意図的に婚活サービスを利用する層は確実に増加しています。
リクルートブライダル総研「婚活実態調査2023」によると、2022年の婚姻者のうち婚活サービス利用者は32.7%。さらにそのうち47.0%が婚活サービス経由で結婚しており、利用者の約2人に1人が結婚に至っているという結果が出ています。
結婚相談所 vs マッチングアプリ|勢力図の変化
婚活サービス経由で結婚した人の内訳を見ると、勢力図は急速に変わりつつあります。
| サービス種別 | 2019 | 2020 | 2021 | トレンド |
|---|---|---|---|---|
| 結婚相談所経由で結婚 | 44.8% | 41.7% | 34.1% | ↓ 減少傾向 |
| 恋活・婚活サイト/マッチングアプリ経由 | 32.0% | 44.7% | 40.2% | ↑ 増加傾向 |
| 独身者のネット系婚活サービス利用率 | – | – | 21.8% | ↑ 年々増加 |
株式会社タップル調査によると、マッチングアプリ市場規模は2021年768億円 → 2026年1,657億円(予測)と約2倍に拡大。特に20代では42.7%、30代で35.0%、40代で32.7%がここ3年以内に利用を始めるなど、若年層ほどアプリ派にシフトしています。
このデータが個人開業者に意味するもの
読み取れるポイントは以下のとおりです。
- 対面だけの昔ながらの相談所は厳しい:若年層はアプリ先行
- オンライン集客+対面サポートのハイブリッド型が勝ち筋:アプリ経由での出会いを成婚に導くサポート役としての価値が高まる
- 30代〜40代、特に真剣層をターゲットにすると勝率が上がる:アプリで疲弊した層の受け皿
「女余り」は本当か?男女比データから見る業界のリアル
結婚相談所業界では「女余り」という言葉をよく耳にします。Chocole事務局調べによると、多くの結婚相談所の男女比は4:6で、女性のほうが多い状態。ただしこれは年代によって大きく異なります。
| 年代 | 男女比の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| 20代 | 男:女 = 1:4 | 若い女性が圧倒的に多い(IBJメンバーズは特に顕著) |
| 30代 | 男:女 = 1:2 | 女性多数だが偏りは緩和 |
| 40代 | 男:女 = 2:1〜3:1 | 逆転して男性過多に |
つまり正確には「20〜30代の若い女性が余り、40代以上の男性が余る」という二重構造です。
女余りが発生するメカニズム
背景にある仕組みは以下のとおりです。
- 女性のほうが若いうちから「婚期」への焦りを感じやすく、入会タイミングが早い
- しかし入会後、希望条件に合致する男性が少なく(多くの女性は年上男性を希望するため)、成婚までに時間がかかる
- 結果として、若い女性の会員が滞留し、さらに女余り感が強まる悪循環
開業者にとっての意味
「若い女性を集められない相談所は稼げない」と言われるのはこのためです。逆に言えば、若い男性会員(20〜30代前半)を集められる相談所は、女性会員が殺到するため稼ぎやすいとも言えます。
SNS時代の今、Twitter/Instagramで若い男性をターゲットに発信できる個人開業者は、大手に対する差別化ポイントを持てます。
結婚相談所は本当に儲かるのか?収益構造の実態
国内最大手IBJの収益性|驚異の粗利率90%
業界最大手のIBJ(日本結婚相談所連盟)の2022年12月期通期決算説明資料によると:

| 2022通期連結売上高 | 14,716百万円 |
| 登録会員数 | 81,721名 |
| 加盟相談所数 | 3,643社 |
| 平均顧客単価 | 48万円 |
| 粗利率 | 90%以上 |
粗利率90%超という数字は、在庫も設備も不要で、会員データのシステム連携で成立するビジネスモデルの強さを示しています。
個人開業の現実的な収益シミュレーション
大手の話だけ聞いても実感は湧きづらいので、個人開業レベルの現実的なシミュレーションをご紹介します。
収入源は「入会費」「月会費」「成婚料」の3本柱
主な要素は次のとおりです。
- 入会費:30,000〜200,000円(初期費用)
- 月会費:5,000〜15,000円(ストック収入)
- 成婚料:200,000〜300,000円(成果報酬)
- (補助)ブライダル関連企業への紹介料:100,000〜300,000円
月間収支シミュレーション(会員20名・月1成婚の場合)
具体的な金額感は以下のとおりです。
| 収益項目 | 金額 | 支出項目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 入会費(2名入会) | 100,000円 | 連盟会費 | 24,000円 |
| 月会費(20名×10,000円) | 200,000円 | 通信・水道光熱費 | 30,000円 |
| 成婚料(1名) | 200,000円 | 家賃(バーチャルオフィス) | 15,000円 |
| ブライダル紹介料 | 100,000円 | 広告宣伝費 | 100,000円 |
| ー | ー | その他費用 | 30,000円 |
| 収益合計 | 600,000円 | 費用合計 | 199,000円 |
月間利益:600,000円 − 199,000円 = 約40万円(個人開業・会員20名レベル)

開業資金の目安
具体的な金額感は以下のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 連盟加盟金(IBJ) | 約160万円〜 |
| 連盟加盟金(TMS) | 約83.6万円〜 |
| 備品・運転資金(バーチャルオフィス利用) | 約70万円 |
| 開業総額(最小構成) | 約150〜250万円 |
飲食店の開業資金(1,000万円超)や美容室(500〜800万円)と比べると、結婚相談所は圧倒的に低リスクで始められる業種と言えます。
「闇」「儲からない」と言われる3つの理由と真実
ネガティブな情報の背景には、どんな実態があるのでしょうか。
理由1:悪徳事業者のトラブルが業界のイメージを悪化させている
独立行政法人国民生活センターの資料によると、結婚相手紹介サービスに関する相談件数は年1,500件前後で推移しています。
| 年度 | 2019 | 2020 | 2021 |
|---|---|---|---|
| 相談件数(件) | 1,607 | 1,366 | 1,564 |
典型的なトラブル事例:
- 長時間の説明で契約させた後、クーリングオフに法外なコンサル料を請求
- 「1ヶ月で相手を紹介」の約束を守らず、解約時に返金を渋る
- プロフィール情報の漏えい・不正利用
理由2:集客できない個人開業者が赤字撤退する
「儲からない」と嘆く開業者の多くは、集客の仕組みを持たないことが根本原因です。結婚相談所は「会員が来なければゼロ」のビジネスなので、以下の集客チャネルを持てるかどうかが分岐点になります。
- ブログ・SEO(長期の資産化)
- X/Instagram(即効性のある若年層リーチ)
- Google広告/SNS広告(資金投下で安定流入)
- 知人紹介・口コミ(最強だが時間がかかる)
集客の具体的な戦略は、結婚相談所の集客方法の教科書と各チャネル別の専門記事で詳しく解説しています。

理由3:3年以内に撤退する開業者が多い
結婚相談所は開業1年目で黒字化するのは難しいビジネスです。IBJのオーナーインタビューでも「1年目は苦戦したが3年目に本業を超えた」という声が多数。体力・資金・時間の余裕がない状態で参入し、1年で挫折するケースが「儲からない」の声として広まっています。
副業として3年耐えられる人だけが勝ち残れる業界です。これを最初から理解していれば、「儲からない」と言われる落とし穴を避けられます。
業界動向|IBJの買収戦略が示す未来
個人開業を検討するなら、業界トップの動きも把握しておきましょう。IBJは積極的なM&A戦略で業界再編を主導しています。

- 2019年:サンマリエ、KVillageTokyoをグループ化
- 2020年:ZWEI(ツヴァイ)をグループ化
- 2022年:地域金融機関との提携を推進
- マッチングアプリ「with」とZWEIが業務提携:アプリ→結婚相談所の送客フローが確立
個人開業者への示唆
読み取れるポイントは以下のとおりです。
- 大手連盟の会員基盤が拡大し続けているため、加盟店のCVR(成婚率)は上がっている
- IBJ・TMS等の大手に乗るのが最も効率的(単独集客より成婚確率が桁違いに高い)
- マッチングアプリ→結婚相談所の送客構造が業界に定着しつつあり、「アプリ疲れ層」のニーズを掴める相談所が伸びる

結論|こんな人が結婚相談所で勝てる
- 副業で3年は続ける覚悟がある
- 月10万円程度の集客投資ができる
- SNSやブログ発信に抵抗がない
- 人の悩みに寄り添える性格
- IBJ/TMS大手連盟に加盟する資金がある
- 1年以内に黒字化を期待している
- ネット集客をせず口コミだけで勝負
- 小規模連盟だけで始めようとする
- 人と話すのがそもそも苦手
よくある質問(FAQ)
- 結婚相談所は本当に儲かりますか?
-
集客の仕組みを持てるかどうかで明暗が分かれます。IBJ加盟の成功事例では、週5フルコミットで月商135万円、副業週2でも月商50万円の実績があります。ただし1年目で黒字化は困難で、3年かけて育てるビジネスと理解することが重要です。
- 「女余り」「闇」と言われる業界で本当に大丈夫?
-
「女余り」は20〜30代の若い女性の偏りを指しますが、逆に言えば若い男性会員を集められる相談所は女性会員が殺到するため稼ぎやすいです。「闇」の実態は悪徳事業者のトラブルですが、IBJ・TMS等の大手連盟に加盟すれば契約・法務テンプレートが提供されるためリスクを抑えられます。
- 開業資金はいくら必要ですか?
-
連盟加盟金を含めて150〜250万円が目安です。IBJは160万円〜、TMSは83.6万円〜で加盟可能。事務所はバーチャルオフィス(月額660円〜)を使えば固定費を大幅に削減できます。飲食店開業(1,000万円超)に比べて圧倒的に低リスクです。
- 資格や経験は必要ですか?
-
特別な資格は不要です。結婚経験がなくても開業可能で、20代から70代以上まで幅広い年齢層が活躍しています。大手連盟が開業研修を提供するため、未経験でも基礎知識を習得できます。仲人技能検定など民間資格を取ると信頼性向上に繋がります。
- 副業で始めて大丈夫ですか?
-
最も推奨される始め方です。IBJの事例では副業週2・会員20名・月0.5成婚で月商50万円の実績もあり、本業と両立しながら会員を増やして軌道に乗ったタイミングで独立するのが王道です。TMSなら最短1ヶ月で開業可能。
- マッチングアプリ全盛時代に結婚相談所は生き残れますか?
-
むしろ「アプリ疲れ層」の受け皿として需要が高まっています。IBJ×withの業務提携のように、アプリ→結婚相談所の送客構造が業界に定着しつつあり、真剣度の高い30代〜40代層を取り込める相談所は伸びる市場です。
まとめ|結婚相談所は「勝ち筋を知った者」が勝つビジネス
本記事の要点を以下に整理します。
- 婚活サービス利用者の47%が成婚する市場で、結婚相談所の需要は構造的に確保されている
- IBJは年商147億円・粗利率90%超の圧倒的な収益性。小規模でも会員20名・月1成婚で月間利益40万円は現実的
- 開業資金150〜250万円で始められる低リスク業種。飲食店の1/4〜1/6
- 「闇」「儲からない」の正体は悪徳事業者のトラブルと集客の仕組みを持たない個人開業者の撤退
- 3年間の継続覚悟+月10万円の集客投資+大手連盟加盟の3点セットで勝率を最大化できる
開業の決断ができたら、次は具体的な開業準備です。連盟選び・必要な資格・事務所選びまで、以下の記事で体系的に解説しています。






