「オフィスの空賃料を払い続けるのは無駄だが、完全フルリモートにするのも不安だ」
「社員に柔軟な働き方を提供したいが、カフェでの作業はセキュリティリスクが高すぎる」
今、多くの総務・人事担当者様がこの「ハイブリッドワークのジレンマ」に頭を抱えています。
三井不動産のシェアオフィス・レンタルオフィス「ワークスタイリング」は国内最大級のシェアオフィスですが、検討段階で必ず壁になるのが「他社より料金が高いのではないか?」「本当にコストに見合う効果が出るのか?」という疑念です。
この記事では、表面的なスペック解説は最小限に留め「経営視点での投資対効果(ROI)」と「現場でのリアルな使い勝手」にとことんフォーカスして深掘りしました。
最新情報を踏まえ、なぜ名だたる大企業がこぞってワークスタイリングを選ぶのか、その「評判の裏側」にある決定的な理由を解き明かします。

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バーチャルオフィスの基礎知識や、おすすめのサービス・選び方を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください!
ワークスタイリングの評判・口コミ総評【2025年最新版】
まず結論から申し上げます。
三井不動産のワークスタイリングは、「安さ」を求める企業には不向きです。
しかし、「社員の生産性」と「企業の社会的信用(セキュリティ)」をお金で買いたい企業にとっては、唯一無二の選択肢となります。
なぜこのように言えるのか、データに基づいて解説します。ポイントは以下3点です。
- 導入企業数・会員数が圧倒的|担当者が好む「社内で最も失敗しにくい」選択肢
導入企業約1,300社、会員数33万人。この数字は、多くの企業で「稟議が通り、運用が定着した」ことの証明です。 - 満足度が高く、推奨意向は実に90.8%|は本当に良いサービスじゃなければ到達しない値
「使いやすい」だけでなく、「トラブルが起きない」「管理が楽」という管理者側のメリットがこの数字を押し上げています。(出典:ワークスタイリング公式サイト) - ポジティブな意見と同時に「コスト」への懸念は少なからずある点は押さえておきたい
「移動時間が減って営業件数が増えた」という声の一方、「便利すぎて使いすぎると請求額に驚く」という声も。運用ルールが満足度を分けます。
まずは簡単にワークスタイリングの評判をまとめてきましたが、この次からは「なぜこれほど支持されるのか?」という理由を経営課題解決の視点で紐解きます。
良い評判から紐解くメリット|単なる「場所貸し」ではない!3つの経営課題解決に資する手段なんです
「きれいなオフィスが使える」というのは表面的なメリットに過ぎません。
導入企業が真に評価しているのは、以下の3つの経営課題が解決されるからです。
1. 「見えない残業代」と「機会損失」を削減する拠点ネットワーク
「次のアポまで40分。カフェは満席だし、会社に戻るには時間が足りない…」
この「隙間時間」は、多くの営業担当者にとって死に時間となっています。
ワークスタイリングは全国約580拠点(JR「STATION WORK」連携含む)を展開。特に2025年は新宿新南口や飯田橋の新エリアなど、ターミナル駅周辺のネットワークがさらに強化されました。
【導入によるBefore/After】
| 導入前 | 導入後(ワークスタイリング活用) |
|---|---|
| カフェ探しに15分放浪。 結局座れず、立ったままスマホでメール返信。 | スマホで即予約し、駅直結の拠点へ。 10分後にはPCを開き、提案書を1枚仕上げる。 |
| 夕方、報告書作成のためだけに帰社。 移動残業が発生。 | 出先近くの拠点で報告完了。 そのまま直帰し、残業代削減&ワークライフバランス向上。 |
つまり、ワークスタイリングの利用料は「場所代」ではなく、「社員の稼働時間を買うコスト」と考えれば、投資対効果は極めて高いと言えます。
2. 「情報漏洩」という最大のリスクを回避する保険
カフェや一般的なコワーキングスペースで最も怖いのが、PC画面の覗き見や、Web会議の内容が周囲に筒抜けになることです。一度でも情報漏洩が起きれば、企業の損害は計り知れません。
ワークスタイリングは、ここにお金をかけています。
- サウンドマスキング:隣の席の会話内容を聞き取りにくくする特殊な音響設備。
- プライバシー重視の個室:Web会議の声が外に漏れにくい防音設計。
- 厳格な入館管理:関係者以外は立ち入れない、有人受付とセキュリティゲート。
「カフェ代より高い」のは事実ですが、「セキュリティ事故を防ぐための保険料」が含まれていると考えれば、大企業や金融機関がこぞって採用する理由も頷けます。
3. 採用難時代の「最強の福利厚生」
「週3日は出社、週2日は自宅近くのワークスタイリングでテレワーク」
このような柔軟な働き方ができる環境は、優秀な人材を採用する際の強力な武器になります。
また、拠点は東京ミッドタウンや日本橋三井タワーなどのハイグレードビルが中心です。
中小・ベンチャー企業であっても、「丸の内の超一等地にあるオフィスを自由に使える」というステータスは、社員のモチベーション(エンゲージメント)を劇的に向上させます。「会社が自分たちの働き方を大切にしてくれている」というメッセージになるのです。
悪い評判・契約前に知っておくべきデメリットとリスク
良いことばかりではありません。契約してから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、デメリットとリスクを直視します。
コストコントロール放棄=予算オーバーの元となるので注意!
最大の懸念点は、従量課金(SHAREプラン)のコスト管理です。
「10分単位で便利だから」と社員に無制限に使わせると、月額請求額が跳ね上がります。
【失敗する企業のパターン】
- 利用時間のルールを決めずに全社員にIDを付与する。
- 自席があるのに、気分転換のためだけに長時間利用する社員を放置する。
【成功する企業の対策】
- 「1日3時間以上の利用は上長承認」「長時間はFLEX(固定席)利用」などのルール策定。
- 管理者画面で利用状況をモニタリングし、使いすぎている社員にアラートを出す。
「人気拠点の予約競争」は避けられないのが難点……
評判の中で散見されるのが「東京駅周辺の個室が取れない」という不満です。
利便性が高い拠点ほど混雑するのは必然です。
これに対しては、アプリで空き状況を確認する習慣づけや、少し離れた(徒歩5分圏内の)別拠点を利用する柔軟性が求められます。三井不動産側もこの状況を把握しており、2025年の新宿新南口拠点オープンや飯田橋拠点の増床など、混雑緩和に向けたキャパシティ拡張を急ピッチで進めています。
個人事業主・フリーランスは「門前払い」なので別サービスを!
ワークスタイリングは「法人契約限定」です。
これにより「怪しい業者がいない」「ビジネス目的の人しかいない」という安心感が担保されていますが、個人で利用したい方にとってはデメリットとなります。
個人で同等の立地・サービスを求める場合は、ターゲットが異なりますが、バーチャルオフィスや他のコワーキングサービス(例:GMOオフィスサポートやDMMバーチャルオフィスなど)を検討する必要があります。
ワークスタイリングの料金プランと「賢い使い分け」【2025年最新】
「高い」と言われがちな料金ですが、プランの組み合わせ次第で、固定オフィスを借りるよりトータルコストを下げることは十分に可能です。

3つのプランの役割分担
| プラン | 特徴(ざっくり解説) | このプランにすべき人・部署 |
|---|---|---|
| SHARE(シェア) 従量課金制 | 全国どこでも10分単位で利用可能。 (例:10分290円~) | 「営業職」「出張者」 移動の合間や、外出先での短時間利用がメイン。 |
| FLEX(フレックス) 固定席・専有室 | 都心一等地の個室を月額固定で確保。 (例:1席8.5万円~) | 「管理部門」「プロジェクトチーム」 機密情報を扱い、腰を据えて作業する拠点が必要。 |
| BASE(ベース) 拠点使い放題+登記 | 特定拠点が使い放題&住所利用可。 (例:1席4万円~) | 「スタートアップ」「特定エリア営業」 本店所在地としての住所と、作業場が欲しい。 |
コスト削減シミュレーション:50名規模の企業の場合
従来の「全員分の固定席を用意する」考え方から、「ハブ&スポーク」型へ切り替えることで、コスト構造は劇的に改善します。
- 従来:都心に50坪のオフィス(賃料+共益費)= 月額200万円(固定)
- ワークスタイリング導入後:
- 本社を30坪に縮小移転 = 月額120万円
- FLEX契約(5席分)で第2拠点化 = 月額50万円
- SHARE利用(営業20名が活用) = 月額20万円
- 合計 190万円(月10万円削減) + 交通費削減 + 生産性向上
このように、単なる「追加コスト」ではなく、「オフィスのあり方を最適化するためのツール」として組み込むのが正解です。
他社シェアオフィスと比較して「三井」を選ぶべき理由
比較検討されやすい「WeWork」や「Regus」とは、明確にカルチャーが異なります。自社がどこにフィットするかをご確認ください。
vs WeWork(ウィーワーク):スペース運営カルチャーの違い
WeWorkの価値は「コミュニティ」と「オープンイノベーション」です。ビールを片手に他社と交流し、新しいビジネスを生みたいならWeWork一択です。
一方、ワークスタイリングは「実務」と「集中」です。
「隣の人と仲良くなる」ことより、「目の前の仕事を誰にも邪魔されずに終わらせる」ことが優先されます。
vs Regus(リージャス):展開エリア・拠点の違い
Regusは世界中に拠点があり、海外出張が多い企業には最適です。また、個室中心の質実剛健な作りです。
しかし、「国内の主要駅・ターミナル駅における拠点網」と「日本的なおもてなし(コンシェルジュの質)」では、三井不動産のワークスタイリングに軍配が上がります。
導入までの流れと「審査」について
導入フローはシンプルですが、審査がある点にご注意ください。
- Webから問い合わせ・資料請求
- 内覧・プラン提案(※ここでコストシミュレーションを出してもらいましょう)
- 申込・審査(登記簿謄本などを提出。信頼できる法人かチェックされます)
- 利用開始(社員用アカウント発行)
この「審査」があること自体が、既存の会員にとっては「怪しい会社が隣にいない」という安心材料になっています。
よくある質問(FAQ)
Q. 正直、一番安く使う方法は?
SHAREプランの場合、オープンスペースの利用が最も安価です。個室ブースは料金が高めに設定されているため、「メールチェックはオープン席」「Web会議だけ個室」と使い分けるのがコツです。
Q. 契約期間の縛りは?
SHAREプランは柔軟ですが、FLEXなどの個室プランは通常1年~の契約期間があります。ただし、一般的な賃貸借契約のような「原状回復工事」や「高額な敷金償却」がないため、撤退リスクは通常のオフィスより遥かに低いです。
Q. トライアル利用はできる?
公式に「無料体験」を謳っている期間は限定的ですが、問い合わせ後の商談フェーズで、見学や短期間のテスト利用を相談できるケースがあります。まずは問い合わせてみることが重要です。
まとめ|ワークスタイリングは「投資」に値するか? → 値する!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ワークスタイリングについて、以下のことがクリアになったのではないでしょうか。
- ただの場所貸しではなく、社員の時間を生み出す「生産性向上ツール」である。
- 料金は安くはないが、セキュリティ事故のリスクヘッジを含めれば妥当である。
- 運用ルールさえ決めれば、オフィスの固定費を流動費化し、コスト最適化が可能である。
もし貴社が、「とにかく1円でも安く場所を借りたい」のであれば、他のサービスをおすすめします。
しかし、「社員に誇れる環境を用意し、生産性を高め、会社としてのブランドリスクも守りたい」とお考えであれば、ワークスタイリングは間違いなく、最も失敗のない選択肢です。
「百聞は一見にしかず」。まずは資料を請求し、最寄りの拠点の見学を申し込んでみてください。

